今ここで。ーあるがままの感情を体験する

私のアプローチは、大部分が AEDP (Accelerated Experiential Dynamic Psychotherapy) に基づいています。AEDPでは、セラピールームで正にその時に起きている感情の変化や、身体的に感じることの変化をとても重視しています。理論的な理解もセラピーには必要な要素ですが、実際に深い感情やそれに共なう身体的な感覚を体験せずに本当の変化を望むのは困難です。このセラピーでは、貴方のあるがままの感情体験そして、それに伴う身体的な感覚の体験を、安全で温かい関係性の中でサポートしていきます。このプロセスは、私が一方的に貴方をそこに導くのでなく、貴方のペースに従い、私と貴方が協力的に行っていきます。

同時に、私はマインドフルネスの概念をとても大切にしています。マインドフルネスは、仏教の瞑想からヒントを受けた理論です。今ここで自然に起こっている自分の感情や身体的な感覚、そして心と体の関係性に「気付く」という事を重視しています。そして、感情や身体的な感覚を「あるがままに、ただ受け入れる」という概念に基づいています。マインドフルネスは臨床心理の場において世界で広く使われています。「気付く」という事と「あるがままに受け入れる」という事は、私たちの心の健康に大きく関わっているのです。